インプラントで失敗しないためのトラブル事例集
このページでは、多くの人が気になるインプラントの痛みについて解説します。
インプラントのトラブル
見た目の美しさを求めて、インプラントを希望する人が増えています。インプラント治療の普及によって、価格も以前と比べると安くなってきました。しかし、治療には高い医師の技術を要するものであり、100%成功するとは限りません。安易にインプラントをすると後悔する場合も。後悔しないためにも、どのような失敗例があるのか、それはどのような原因で起こったのか、把握しておきましょう。インプラントで起こる可能性のある失敗事例をまとめました。
痛みや腫れが残る
インプラントの治療後、腫れや痛みが残るのは普通です。しかし、次のような症状が続く場合は、失敗している可能性があります。
- 時間が経つにつれ痛みが強くなる
- 痛みが治まらない
- 鎮痛剤を飲んでも激しく痛む
- 痛みや腫れが1週間程度続いている
- 鼻に違和感がある
- 鼻づまりや鼻血がある
- 唇が麻痺している
こういった症状が気になる場合は、医師に相談したほうが良いでしょう。主な原因としては、埋入したインプラントが神経を圧迫している、インプラントそのものが損傷しているといったことが考えられます。
こうした症状は、インプラントの細菌感染が原因となることも。細菌感染は、治療で使用する器具の衛生管理が不十分な環境で起こります。糖尿病の人は、血糖値コントロールの管理ができていないことで細菌感染を引き起こすこともあるでしょう。
インプラントの治療後は、出血があります。唾液が赤くなる程度であれば心配はないのですが、明らかに多すぎる出血には注意しなければなりません。
注意したいのが、下歯槽神経麻痺および下歯槽管損傷による出血です。下顎骨の臼歯部に下歯槽管というトンネルがあります。トンネルの中を血管と神経が通っているのですが、下歯槽管を手術中に損傷してしまい、神経を傷つけてしまうと、感覚麻痺を起こしてしまうのです。さらに、血管を傷つけると、かなりの出血を起こします。過去には血管を傷つけたことで大量出血し、死亡するという事故もありました。最悪の場合に陥ることは少ないですが、神経麻痺は起こる可能性があるといわれています。
このような事態を防ぐためには、経験豊富な歯科医師のもとで治療を受けることが重要です。
インプラントが骨と癒着しない
インプラントは、治療後しばらくすると骨に癒着し安定します。それによって天然の歯の根と同様、被せ物を支えるのです。しかし、インプラントが骨に固定されず、抜けてしまうことがあります。原因としては次のようなことが考えられるでしょう。
- 骨のやけど
インプラントの治療では、人工歯にドリルで穴を開けます。ドリルの熱が高いと、骨がやけどをして、インプラントと結合しにくくなるのです。ドリルの切れ味が悪く、何度も繰り返し使用していると、やけどを生じることがあります。 - インプラントの埋入位置
インプラントを骨が結合するには、骨の厚みが十分でないといけません。そのため、位置や深さが適切でないと、結合しにくくなります。この失敗を避けるには、十分な検査とシミュレーションが大切です。 - 骨の密度が不十分
顎の骨の密度が不十分だと、結合しにくくなります。密度などが不足している場合は、骨造成を行うことで失敗を防ぐことが可能です。
インプラントが破損・脱落する
せっかく埋入したインプラントが抜ける、ぐらつくといった失敗もあります。これは、インプラントと骨の結合が上手くいっていないことで起こるものです。インプラントの深さや角度が適切でないという原因が考えられます。また、かみ合わせの調整が上手くいっていないと、人工歯が緩んで外れたり、負担がかかって欠けたりといった失敗の可能性も高くなるでしょう。
さらに、インプラントと人工歯を結合するアバットメントの締め付けに問題があると、同じような失敗が起こる恐れがあります。かみ合わせの調整など最初のシミュレーションが上手くいっていない場合にも、インプラントが緩んで外れてしまうことがあるでしょう。
このようなことが起きたら、すみやかに歯科医師に相談することが重要です。場合によっては再手術を行うことになります。
インプラントがぐらつく
インプラントは一度埋入すれば、動くことはありません。治療後、インプラントがぐらつく症状が出た場合は失敗です。この失敗が起こる原因としては、かみ合わせのバランスが悪いことがあげられます。たとえば、左がインプラントで右が自分の歯であった場合など、かみ合わせのバランスを考えて調整をしなければいけません。
治療後のメンテナンスも重要です。メンテナンスを怠ると、かみ合わせが変わったことに対する処置ができなくなります。定期的にメンテナンスをすることで、口の中の細菌の増殖を防ぐことも可能です。細菌が増殖すれば、インプラント周囲炎などを起こす可能性が高まります。
また、インプラントの被せ物に破損しやすい素材を使うのもリスクのひとつです。インプラントがぐらつく原因となるので、安価なものを使うのはおすすめしません。インプラントの被せ物の素材は、強度、審美、かみ合わせを考慮して選ぶことが重要です。
見た目がよくない
前歯のインプラントでは、審美性が問題となります。左右の歯の色が違う、形のバランスが悪いなど、見た目が悪いと、機能性が良くても失敗だと感じてしまうでしょう。
また、前歯を支えている歯槽骨は非常に薄いものです。骨吸収も進行しやすいため、インプラントが露出してしまうことがあります。前歯のインプラントを治療する際には、骨を増やすことも必要です。骨造成手術は難易度が高い手術なので、信頼できるドクターを選ぶようにしましょう。
前歯は歯肉が薄く、退縮しやすい部位です。歯肉が退縮すると、歯が長く見えるなど、審美性に欠けてしまいます。さらに歯茎が薄いと、金属の歯根が透けて見えてしまうことも。歯肉が退縮し、見た目が悪い場合は歯肉の移植手術を行うという方法もあります。ドクターに相談してみると良いでしょう。
実際の失敗事例をチェック
トラブル事例1:よく調べてから医者を選ぶべきでした
インプラントのことをよく知らなかったので、とりあえず近所の歯科医院へ。きれいなクリニックで安心していたのですが、歯科医師の対応があまり良くありませんでした。しかし料金が安かったため、お願いすることにしました。
手術中は麻酔をしていたので痛みはなかったのですが、麻酔が切れてから激痛が!痛み止めも効かず、歯科医院に連絡しても「様子を見てください」との一点張り。我慢も限界だったので違う歯科医院に行ったら、神経が傷ついていることがわかりました。
後になって、そのクリニックはインプラント治療の経験が少なく、口コミも悪いことが判明。よく調べるべきでした。
【50代(男性) 京都府】
トラブル事例2:金属アレルギーを知らずに失敗
評判の良い先生のもとでインプラントをすることにしました。丁寧に話を聞いてくれる歯科医師で、恐怖心はほとんどありませんでした。手術は痛みもなく、無事に終わったと思っていたら、数時間後かなり腫れてしまい、口も開けない状態に。すぐに歯科医院に行ったところ、「こんなに腫れるのはおかしい」ということで、再度さまざまな検査をしてくれました。
その結果、金属アレルギーということが判明。自分でも知らなかったのでびっくりです。すぐにインプラントを取り除き、入れ歯にしました。素早い対応のため、大事に至らずに済んで良かったです。
【60代(男性) 東京都】
トラブル事例3:歯医者選びの際はアフターケアもしっかり確認!
インプラントが半年でグラグラしてしまい、手術をした歯科医院に相談に行きました。ところが、予約制なので早くても1週間待つようにとの返事でした。
同系列の歯科医院でメンテナンスをお願いしても、「手術をした場所でしかメンテナンスはできない」の一点張りです。その系列の歯科医は諦め、評判の高い先生のところに行きました。そこではすぐに診てくれて、ケアをしてもらえたのです。
大手だからという理由で選ぶのはやめたほうが良いでしょう。アフターケアについてもきちんと調べることをおすすめします。
【50代(女性) 神奈川県】
失敗を防ぐために
クリニック選びに気を付ける
インプラントは高い技術が必要な治療です。それだけに、クリニック選びは慎重に行いたいもの。知名度が高い、費用が安い、近所だから、といった理由で選ぶのはおすすめしません。
ポイントとしてはカウンセリングが丁寧であることです。インプラントの治療についての説明のほか、リスクやアフターケア、メンテナンスなどについて、しっかりとわかりやすく説明をしてくれるクリニックを選びましょう。納得できるまで質問し、それに対応してくれる歯科医師なら安心です。
手術前の検査やシミュレーションが不十分だと、失敗につながります。手術前に十分な検査をしてくれるかどうか、チェックしましょう。衛生管理が行き届いていることも重要です。
術後のメンテナンスを忘れない
インプラントはメンテナンスが重要です。インプラントが痛みもなく快適だからといってメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎になりやすくなります。これを防ぐためには、歯科医院で定期検診を受けるようにしましょう。
しっかり歯磨きをしているつもりでも、どうしても磨き残しはあるもの。メンテナンスでは、磨き残しの汚れや歯周病の原因となる歯石もきれいに取り除いてくれます。定期的に検査をしていれば、トラブルを未然に防ぐことが可能です。かみ合わせなどのズレがあったときにも、すぐに対応できることでしょう。面倒だと思わずに、きちんとメンテナンスに行くようにしてください。
不安な症状があればすぐにクリニックへ
インプラントの手術直後は、腫れや痛み、出血、しびれなどが起こるものです。通常は徐々に改善していくものですが、症状が長引く場合は失敗をしているかもしれません。手術は成功していても、指や舌で患部を触ることによって感染してしまう場合もあり、放置しておくと危険です。また、半年以上経過しても、人工歯が欠けたり、割れたり、歯茎が腫れたり、痛みが出たりすることがあります。不安な症状が出たら、すぐに歯科医師に相談しましょう。
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