インプラント治療ナビTOP > ~インプラントが得意な医師に聞く~ドクターズVoice » Vol:1神成裕正医師(フォレストデンタル西新宿院)

Vol:1神成裕正医師(フォレストデンタル西新宿院)

本日インタビューさせていただいたのは、2018年10月に西新宿にてクリニックを開院した「フォレストデンタル西新宿院」の神成裕正院長。

東京・埼玉に5院開業している歯科クリニックグループの、統括院長を兼任されています。インプラントだけではなく、歯科治療にかかわることなら何でも好きと笑顔でお話しされている、常に歯科医としての技術向上を意識されている医師です。今回のインタビューでは、単独の開業医ではなく、グループだからこそできるフォレストデンタルグループの歯科治療の強みをたくさん語ってくださいました。

今回インタビューしたドクターはこちら!

神成裕正院長
日本歯科大学卒業後、大学病院にて一般歯科・口腔外科にて治療経験を積む。総合病院での勤務や訪問治療など、豊富な経験を持つドクター。2010年よりフォレストデンタルグループに所属し、2013年より統括院長と鴻巣院院長を兼任。2018年より新規開院した「フォレストデンタル西新宿院」の院長に就任しています。
資格と所属学会
・日本老年歯科医学会会員
・日本障害者歯科学会会員
・日本口腔インプラント学会 認定100時間講習 受講
・The John A.Burns School of Medicine University of Hawaii (Anatomical Seminar for Implant Dentistry)
・小峰一雄先生ドックスベストセメント療法セミナー 受講

神成医師画像_正面

インプラントについて聞いてみました

機能性・審美性に優れた治療法

―インプラントと他の治療の違いについて教えていただいてもよろしいですか?

隣接した歯を削って治療するブリッジという治療ですと、健康な歯を削ったり、またその歯に負担を求めていくことになります。 義歯だと、装着感や噛み応えがあまりよくなかったりします。インプラントは、あごの骨に土台を埋入して支えますので、安定すれば他の治療とくらべてはるかに優位性のある治療法です。私は、以下のようなメリットがインプラント治療にはあると考えています。

  • 強く噛める、左右でバランスよく噛める
  • 食べ物の食感を感じる
  • 取り外す煩わしさがない
  • 隣の歯を削らずにすむ
  • 負担がかからず、歯が長持ちする
  • 発音がはっきりする

これらは、インプラントの機能的なメリットですが、自然で美しい口元に仕上がる、笑顔に自信が持てるといった審美性の面でも利点があります。

―口元が綺麗に仕上がるのは、女性にとってもうれしいメリットですね。

フォレストデンタルとはどのようなクリニックなのでしょうか

医師同士の情報の横展開がいい治療をうむ
医師同士の情報の横展開がいい治療を生む

ナレッジの共有で技術向上

――フォレストデンタル西新宿院は、西新宿に開院したばかりのクリニックですよね。どんなクリニックなのか、お聞きしても良いですか?

私たちフォレストデンタルは、個人事業の単院ではなく、東京・埼玉に5院ある歯科クリニックグループなんです。各クリニックには、もちろん多くの優秀な歯科医が在籍しております。それらの全医師が、定期的に集まって各種勉強会・症例検討会を開催することにより切磋琢磨することで、技術や知識を横展開しているという特徴があります。

個人事業の単院にくらべ勉強する機会・研鑽する機会が多いことが、当院の強みと言えるかもしれません。単独開院のクリニックに比べて所属する医師数が多い為、時には別の医師に診療交代をして外部(国内外)に勉強しにいく・・・といったことも行っています。

すべての診療科目をカバー

――インプラント以外の治療も行ってもらえるのですか?

一般保険診療、自費診療、在宅診療など、歯にかかわる治療であればすべての診療体制をカバーできることがフォレストデンタルグループの強みのひとつです。私たちは、子供からお年寄りまで、年代を問わず歯の健康をお守りして、質の高い診療・治療への取り組みを怠らない体制であることを大切にしています。

グループならではのスキルアップ体制

――複数クリニックと連携しているメリットはなにかあるのですか?

歯科に限ったことではありませんが、開院当初時の古い知識・技術のまま治療を行っている医院さんは少なからずおられます。ただ、医療技術は常に進化するものです。常に最良・最新の技術を勉強したり、また医師同士で情報交換をすることが必要なのですが、個人事業の単院さんですと、勉強のためには休診してまで勉強されることが難しいようです。

先程も軽くお話ししましたが、わたしたちフォレストデンタルは、東京・埼玉に5院ありますので、ほかの医師のサポートで勉強の時間を確保できるというメリットがあります。この仕組みを活用して、私たちは常に最新の治療を患者さまにお届けできるように心がけています。

日本大学医学部口腔外科との連携

――単独の医院の力だけではなく、協力していい医療を提供しているんですね。

はい。その他にも、日本大学医学部附属板橋病院 歯科口腔外科との連携体制により、難治症例のサポートまで可能なことも当院の特徴といえると思います。 毎月、口腔外科トップの准教授に診療ラウンドを行っていただいており、かつ定期的に勉強会も開催しクリニックのドクターの技術向上をはかっています。

インプラント治療のポリシー

神成院長_チェアサイド写真
患者さまにとって何が一番大切かを常に考えて治療に臨む

カムログインプラントを採用

――貴院のインプラントの特徴について教えてください。

私たちは、世界的にもっとも実績の高いカムログインプラントを採用しています。値段という点では、もっと安価なインプラントは世の中にあるのは承知の上ではありますが、 私たちは「インプラント診療の場合は見た目以上に、機能性を重視すべき」 という診療ポリシーのもと、より実績があり・信頼度の高いものを優先的に採用しています。 もちろん、患者さんにとっては安価なものが検討しやすいことも理解しておりますが、生活に大きくかかわってくる「歯の健康」においては、まず第一に機能性が伴わなければ治療自体がそもそも無意味なものになってしまうので、極端に安いインプラント治療は行っていません。

コンサルティングを重視

――なるほど。ただ、費用が高いと、患者としては選びづらいものではないのですか?

たしかに、当院が提供しているインプラント治療は安価な治療方法ではありません。だからこそ、事前説明ならびに患者様への理解を深めるコンサルティングを重視しています。患者さまにとっては、インプラント治療について「よく分からない」ことが大きな不安につながると考えているからです。そのため、分かりやすくしっかりお伝えしたうえで、患者さまからのご質問にも明確にお応えしています。インプラント治療前のご不安を少しでも軽くすることを最重要とし、納得した後に私どもに治療をお任せいただくのがベストだと信じております。

また、メリットだけではなくデメリットもしっかりお伝えしています。 たとえば術後の腫れなど、インプラント治療中~治療後に、患者様が日常生活に少し支障を感じられるような可能性もお話ししています。治療後になにが起きる可能性があるのかを把握しておけば、患者さまも安心して生活ができます。もちろん、お伝えしたからといって対応しないというわけではありません。治療後も、当院がしっかりサポートしていきますよとお伝えしています。

最新鋭の設備で治療を行ってくれるクリニックです
最新鋭の設備で治療を行ってくれるクリニックです

最新レーザーを2種類導入している

――インプラントにはレーザーを使っているそうですね。

治療に使用されるレーザーには何種類かあるのですが、実は種類によってそれぞれ得意分野が異なっているんです。 当院では、歯ぐきなど比較的柔らかい組織の切開・止血が得意な「半導体レーザー」と、骨など硬い組織にも使用できる「エルビウムヤグレーザー」を導入して、治療箇所に適したレーザーを使い分けています。

レーザーの治療効果は非常に高く、医師側にとっても様々なメリットがありますが、 一番の理由は「患者さまの痛みの軽減効果」「腫れが非常に少ないこと」ではないでしょうか。 当院では、インプラント治療時の歯肉切除・整形時や骨整形などにレーザーを使用していますが、レーザー導入前と比較すると、患者様の(体への)ご負担が少ないですし、治療経過もとても良いという結果が出ています。 当院では、インプラント治療後のアフターケア(インプラント周囲炎治療など)にもレーザーを使用しています。

フォレストデンタル西新宿_検査器具
患者に後悔をさせたくないから、検査器具にもこだわる

CTによる診断&シミュレーション

――レーザーにも種類があるのですね!治療経過はどのように見ていくのですか?

インプラント術前診断用の3D-CT検査を行っています。 一般的な歯科用レントゲン(2D)の結果では「インプラント手術に支障なし」と判断したが、いざ手術が始まってみたら、骨の形態や骨質が予想とは違っていたというケースがあります。CTを撮らない歯科医院では、術前診断の甘さが原因で手術中止という事も多々あります。患者さまがせっかくインプラント治療を決断してくださったのに、検査に不備があって中止になってしまうのは辛いことです。

もちろん、治療面でもCTは重要で、十分な検査がでできていないことが原因で、インプラント治療後の満足度が低いというケースもあります。 当院ではCTで撮影し、しっかり術前診断を行うことで最適な治療計画を立てています。 また、患者さまへのご説明時にも結果を詳しくお見せできるので、納得度も理解度も大幅にアップします。

10年後、20年後も快適に

――納得したうえで治療が受けたクリニックなら、メンテナンスも安心して任せられそうですね。

インプラントは施術して終わりというものではなく、定期的な検診とメンテナンスが必要なものです。当院では、術後チェックや埋入後のケア習慣を大事にしています。

定期検診では、ご希望の仕上がりになっているか?経過にご不安は無いか?などをじっくりとお話ししていいます。万一の場合に備えて、最長10年の保証制度も設けています。

POICウォーター、レーザー、超音波スケーラーなどで、治療後のアフターケア強化

――アフターケアで何か意識していることはありますか?

当院では、インプラント治療後のアフターケアしっかり行うためのハード面もしっかり揃えています。例えば、特殊な口内洗浄液の使用。

POIC (ポイック)というものなのですが、Professional Oral Infection Control (専門的口腔感染症予防)の頭文字を取ったものです。POICウォーターはタンパク質汚れ(プラーク)を分解する働きがあり、口臭予防・むし歯菌・歯周病菌を殺菌する効果があります。また、インプラント治療後に使用することで、予後が良くなるという臨床データもあります。

その他にも、(前述しましたが)最新レーザーを導入したり、バリオスという超音波スケーラーも導入。患者様の術後の状態に合わせて、ケースバイケースで対応できる体制を整えています。

患者さんを治療するにあたって大切にしていること

まずは保存療法から検討する

――患者さん対応について、意識していることはありますか?

インプラントは優れた治療法ですが、やはり実際に治療を検討されている患者さまは、不安に思われるケースも多いものです。そのため、少しでも患者さまが私どもの治療を信頼してくれるように、患者さまへの向き合い方を大切にしています。

  • 歯だけを診るのではなく、患者様の生活状況や習慣を診る・聴くこと
  • 一人ひとりに全力で治療をすること
  • 無理やりインプラントを進めるのではなく、保存的治療を最優先にして診療すること
  • 常に最新の機器や技術を意識して探し、良いものを導入すること

とくに、保存療法を念頭に置くことが大切だと考えています。インプラントは確かに優れた治療法ではあるのですが、やはり自分の歯を残しておけるというのがベストであると私は思います。ただ、保存療法には限界があるので、そこは医師の見極めが大切です。

何か他に力を入れている活動について

ヨーロッパ基準をクリアした滅菌機
ヨーロッパ基準をクリアした滅菌機

徹底した衛生管理

――すごく清潔感があって、きれいなクリニックですよね。

ありがとうございます。当院では、衛生面での設備投資をしっかり行い、最高水準の衛生状態を保持するよう徹底しています。歯科医では当然、手術も行いますから、感染症対策には万全の注意を払う必要があります。当院では、ヨーロッパ基準EN1360のクラスB規格をクリアした滅菌機を導入して、院内感染の危険性を大幅に低減しています。それ以外にも、歯を削った際に出る粉などの飛散を防ぐ口腔外バキュームを導入し空気中の衛生管理にも配慮するなど、単院で運営している歯科ではなかなか出来ないレベルで衛生管理を徹底していますので、患者さまが安心して治療を受けていただける環境になっていると思います。

カンボジアの孤児院での青空診療
カンボジアの孤児院での青空診療

カンボジアでの歯科診療支援・口腔分野での公衆衛生支援

――海外のお話も出ましたが、海外での活動も行っているそうですね。

日本大学医学部附属板橋病院 歯科口腔外科と連携して「Cambodia teeth and smile project」を立ち上げ、2017年から毎年シェムリアップ州にて歯科診療支援・ボランティア活動を行っています。アンコールワット遺跡のある街ですね。

カンボジアの小中学校の子供達には歯科検診と歯ブラシ習慣の徹底のための講習会の実施、孤児院においては病院にかかれない子供達に青空診療を実施しています。2018年には380名を超える子供達を診察させていただいています。アンコール共生病院内にフォレストデンタルクリニック分室を設置、開院し、現地の歯科治療技術の改善を通して社会貢献を行っております。

今後の展望を聞いてみました

より優れた治療を患者さまに届けたい

――複数院での協力や海外活動など、さまざまな活動をお聞きしましたが、今後は歯科医としてどこを目指していますか?

インプラント治療の技術は日々進化していています。私たちフォレストデンタルクリニックにおいてはまだまだこれからも日々勉強、日々研鑽の気持ちを持ってインプラント治療の技術的側面を磨いていく必要があると考えております。そういう点において、前述の5院での体制、日本大学医学部附属板橋病院 歯科口腔外科との連携という面をさらに強化し、今日よりも明日と技術レベルを進化させていきたいと考えています。

フォレストデンタル西新宿_集合写真
将来にわたってサポートができる歯科医に

患者さまの生涯を診れる歯科医に

――高い技術での治療が受けられるのは患者さんにとっても大切な基準ですよね。

インプラント治療は歯科業界の長い歴史の中でも比較的新しい、先進技術と呼ばれるものです。しかし、進化の早い歯科医療の世界ではインプラントもいずれ一般的な治療法として認知されることになるでしょう。

発展し続けていく歯科医療ですが「子供から大人、そして高齢者になり、天寿を全うするまで、自分自身の歯で、そして口でお食事を取れること」は、変わらず大事であると私たちは考えます。

楽しい食事をするためには「歯と口の健康」はとても大切です。 そして「歯と口の健康」は、健康寿命の延伸にもつながります。私たちは「インプラント治療をして終わり」というようなクリニックではあってはならないと考えています。高齢者になった後でも、しっかりとインプラントのケアをできるクリニックで有り続けるために、しっかりとした環境を作っていく必要があります。私たちフォレストデンタルクリニックは老人ホーム、在宅、などの高齢者治療(往診治療)においては有数の実績をもっているクリニックですが、決して立場にあぐらをかくことなく、インプラント治療を受けていただいた患者様を、将来に渡ってサポートさせていただく体制を作っていくことが何よりも大切であると考えています。

――ずっと通うことが出来る歯科医院があったら、患者さんにとっても安心ですね。貴重なお話をいただき、ありがとうございました!

フォレストデンタル西新宿院のクリニック情報

インプラントの費用
インプラント治療(1本)…459,000円~
メンテナンス費用(年間)…10,800円
診療時間
月~金10:00~13:00、14:30~19:30
[休診日]土、日、祝日
所在地
東京都新宿区西新宿8丁目19-2 西新宿TKビル3階

フォレストデンタル西新宿院HPキャプチャ